ベンチマーク
Singularityのez-prep
コマンドは、ベンチマークを行うための簡略化された方法を提供します。
テストデータの準備
まず、ベンチマークのためのデータを生成する必要があります。ここでは、ベンチマークからディスクIO時間を除くために、スパースファイルを使用します。現在、SingularityはCIDの重複削除を実行していないため、これらのファイルはランダムなバイトとして処理されます。
ベンチマークにディスクIO時間を含める場合は、次の方法でランダムファイルを作成してください。
ez-prep
の使用
ez-prep
の使用ez-prep
コマンドは、最小限の設定可能なオプションを使用して、ローカルフォルダからデータの準備を簡素化します。
インライン準備によるベンチマーク
インライン準備により、CARファイルのエクスポートの必要がなくなり、メタデータを直接データベースに保存できます。
インメモリデータベースを使用したベンチマーク
ディスクIOを最小限に抑えるために、インメモリデータベースを選択します。
複数のワーカーを使用したベンチマーク
最適なCPUコアの利用を実現するために、ベンチマークの並列処理を設定します。注意:各ワーカーは約4つのCPUコアを使用します。
結果の解釈
典型的な出力は次のようになります:
real
:実経過時間。より多くのワーカーを使用すると、この時間が短縮されます。user
:ユーザースペースで使用されるCPU時間。user
をreal
で割ると、使用されるCPUコアの数が近似されます。sys
:カーネルスペースで使用されるCPU時間(ディスクIOを示します)。
比較
以下は、ランダムな8Gファイルに対して実行されたベンチマークの結果です:
ツール
クロック時間(秒)
CPU時間(秒)
メモリ(KB)
Singularity(インライン準備あり)
15.66
51.82
99
Singularity(インライン準備なし)
19.13
51.51
99
go-fil-dataprep
16.39
43.94
83
generate-car
42.6
56.08
44
go-car + stream-commp
70.21
139.01
42
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